Ms Caron's Talking 1

■ Christmas Story

キリスト教の信仰が始まる1000年前の古代異教時代には、まだクリスマスのお祝いというものはありませんでした。その頃人々は冬至の日を、冬の終わりと春の到来を告げる日として祝っていたのです。

4世紀ごろ、ローマ皇帝コンスタンティンがキリスト教に改宗し、クリスチャンとなりました。そして彼は、キリスト教のお祝い事をする日を定め、それをクリスマスと呼ぶように国民に命じたのです。

もともとクリスマスは12月24日から1月6日まで、12日間にわたる祭事でした。が、今ではクリスマスイブ、つまりクリスマス前夜から、お祝いを始めています。そしてクリスマスの飾りつけは、1月6日までに必ず片付けます。そうしなければ不幸になる、と言われているのです。

サンタクロースは、15世紀ごろ英国で始まりました。サンタのモデルは、4世紀ごろにいた子どもの守護聖人、ニコラウスという人物だと言われています。実際にオランダでは、12月6日にサン・ニコラウスの日という祝日があり、昔はこの日にクリスマスカードを送っていました。今ではもう厳密に守られてはいないようです。

サンタクロースはクリスマスイブの夜、トナカイがひく「そり」に乗って家にやってきます。煙突から家に入り、暖炉のマントルピースの上にプレゼントの入った靴下を並べ、家の人が用意したミンスパイとシェリー酒を楽しんで帰ります。そしてクリスマスの朝、子ども達はそのプレゼントを開けるのです。

CARON COOPER / FOSSE FARM HOUSE



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