Cha Cha Cha サロン開催状況
Cha Cha Cha サロン
は、毎回講師の先生をお招きして、さまざまなテーマについて講師のお話を聞き、また講師と受講者でディスカッションする会です。
毎回有名かつ多彩な講師をお招きし、普段ではお聞きできないようなさまざまな専門的なお話をお聞きしてきました。
過去開催されたCha Cha Chaサロンの状況をお知らせします。
第二十一回
(2007年8月26日)
講師:寺本益英先生
第21回目は、ウイングス京都2Fに会場を移し、「戦前期の日本茶輸出」をテーマに関西学院大学経済学部教授、
寺本益英先生
をお招きして開催いたしました。
昔日本では紅茶がたくさん作られ、いろいろな国に輸出されていました。もちろん日本の緑茶もアメリカを始めいろいろな国に輸出されていました。流通を通して、また違った角度からお茶の世界を学ばせていただきました。
略 歴
昭和42年生、三重県上野市出身
現在、関西学院大学経済学部教授
研究テーマ
明治維新以降の経済発展、日本の茶業史、
産業史・企業史・企業家史、地域経済史、比較経済史、 食料・農業問題、喫茶の文化史 など
著書
『戦前期日本茶業史研究』有斐閣
『緑茶の事典』柴田書店,2000年(共著)
『緑茶消費の現状と今後の展望』晃洋書房,2002年.
『新訂 緑茶の事典』柴田書店,2002年。(共著)
小川後楽監修・寺本益英編集『日本茶業史資料集成』文生書院。
他多数。
第二十二回
(2007年11月17日)
講師:松井陽吉さん
第二十二回目は、2007年6月に「武夷山と烏龍茶発祥の秘密」というテーマでお話をしていただきました『烏龍茶の魅力』の著者 松井陽吉さんをふたたびお招きし、「烏龍茶の魅力」をテーマに生理作用も含めて烏龍茶についてのお話しをしていただきました。
今回は特別、松井先生から皆さんに素敵なプレゼントを頂き、参加者全員大変喜んでおりました。
略 歴
1949年大阪府生まれ。京都大学農学部食品工学科卒業。サントリー商品開発研究所課長。
烏竜茶の研究と品質向上への貢献が認められ、福建茶葉進出口公司より名誉茶師の称号を授与される。
著書
『烏龍茶の魅力』プレジデント社
第二十三回
(2007年12月8日)
講師:坂田完三先生
第二十三回目は『 中国黒茶のすべて 』の著者 坂田完三先生を再びお招きし、「続お茶の発酵と香気成分」というテーマで、お話をしていただきます。7月にお話いただいた、お茶の発酵の香りについて化学的に学ぶ 第2弾!を開催いたしました。
略 歴
1966 京都大学農学部農芸化学科卒業
1968 京都大学大学院農学研究科修士課程修了
1970 京都大学大学院農学研究科博士課程中退
(1972 京都大学農学博士)
1970 理化学研究所研究員
1977-1979 オーストラリア国立大学化学研究所研究員
1981 静岡大学農学部助教授
1987 静岡大学農学部教授
1998 京都大学化学研究所教授
2007 京都大学化学研究所退官
平成18年度の茶学術顕彰を受賞
著書
(共著)
「中国黒茶のすべて―微生物発酵茶」出版社: 幸書房
「茶の化学成分と機能」 出版社: 弘学出版
第二十四回
(2007年12月16日)
講師:小川 後楽先生
第二十四回は、東京世田谷にある菓心「
たちばな
」赤堤店2Fの和室をお借りして、煎茶 小川流お家元、小川後楽先生をお招きして、「煎茶とは?」をテーマに、中国茶、日本茶、両方を通じてお茶のお話をしていただきました。
とっても素敵なお茶室をご紹介いただき、素敵な会にすることができました。
略 歴
京都造形芸術大学教授
1940年京都市生まれ。1963年立命館大学文学部日本史学科卒業。
奈良本辰也先生に師事し、日本近世思想史を専攻。
1973年小川流煎茶家元六代目小川後楽を継ぐ。
また1979年第一回訪中以後、現在までに四十回近く訪中、中国各地の名茶及び茶の文化・歴史等を現地調査。
著書:「煎茶への招待」「煎茶を学ぶ」他。
第二十五回
(2008年01月13日)
講師:和田泰志先生
第二十五回目は、『アンティーク・カップ&ソウサー』の著者、和田泰志先生をお招きし、「染付陶磁器とティボウル」というテーマで、西洋陶磁器の歴史をC&Sを通して学びました。
約10年ほど前に出会った『ヨーロッパ アンティーク・カップ銘鑑』の著者に今年3月に東京で参加させていただいた折初めて目にかかり、ぜひ京都でお話いただきたいと願っておりました。2008年新年最初のサロンはアンティックのお話となりました。ChaChaChaサロンでは初めてのジャンルです。本物のティボウルを拝見できました。
略 歴
美術工芸史家、文筆家。
18〜19世紀のヨーロッパ窯業史・窯業作品の解説
17〜20世紀のヨーロッパ音楽史・音楽作品と演奏家の解説。
上記を主なテーマとして、執筆と講演活動を行う。
著書:
『ヨーロッパ アンティーク・カップ銘鑑』実業之日本社
『アンティーク・カップ&ソウサー 色彩と形が織りなす世界』講談社
第二十六回
(2008年3月29日)
講師:浅田 實先生
第二十六回目は、『イギリス東インド会社とインド成金』の著者、浅田 實先生をお招きし、「東インド会社」というテーマで、商業や貿易を通して英国紅茶を学びました。浅田先生は、滝口明子先生の講演会の折一度同席していただいたことがありました。
略 歴
1933年 京都市生まれ。
1955年 東北大学文学部卒業。
1957年 東北大学大学院文学研究科西洋史学専攻修士課程終了。
1995年 創価大学文学部人文学科教授。文学博士
著書:
「商業革命と東インド貿易」(法律文化社)
「東インド会社ー巨大商業資本の盛衰」(講談社現代新書)講談社 1989年。
第二十七回
(2008年4月29日)
講師:角山 榮 先生
第二十六回目は、2005年6月より始まったCha Cha Cha Salon 第27回目は、『茶の世界史』の著者 角山 榮 先生をお招きいたしました。最近いろいろな先生と対談していただきお話をしていただきましたが、久しぶりの単独での角山先生の講義でした。今回のテーマは『茶の社会史』ー日本人にとって茶とは何であるのか− です。大変興味深い大きなテーマでのお話です。経済史をわかりやすくお茶を通してお話いただきました。
略 歴
1921年 大阪市に生まれる。
1945年 京都帝国大学経済学部卒業。
和歌山大学経済学部教授、同大学学長。
堺市博物館館長。経済学博士。
現、堺市教育委員会顧問
専攻は経済史、とくにイギリス近代経済史。またお茶や時計といった身近なモノの生活史、社会史の研究を通じ経済史研究に新しい分野を開拓。
著書:
『茶の世界史』
『時計の社会史』
『辛さの文化 甘さの文化』
『シンデレラの時計』
『茶ともてなしの文化』ほか多数。
第二十八回
(2008年6月22日)
講師:荒木安正 先生
第二十八回目は、日本紅茶協会顧問の荒木安正先生をお招きし、『英国における茶消費の遍歴と茶会儀式の普及と復古の歴史に学ぶ』をテーマにお話をお聞きしました。
略 歴
ティーコンサルタント・日本紅茶協会顧問
1935年大阪市生まれ。
1959年に関西学院大学を卒業後、直ちに紅茶業界に入る。
以来95年に定年退職までの間、世界最大手のイギリス系紅茶会社(2社)で、茶の輸出入とマーケティング業務を遂行しながら紅茶業一筋に歩む。
社業の他に「日本紅茶協会」の宣伝委員長、同理事などを歴任。現在は日本紅茶協会顧問、フリーのティーコンサルタントとして活躍中。
著書:
『紅茶の楽しみ方』(新潮社)
『紅茶の世界』(柴田書店)他多数。
第二十九回
(2008年7月6日)
講師:横内 茂 先生
第二十九回目は、名城大学農学部講師の横内 茂先生をお招きし、『易しいチヤの植物学』 をテーマに7月、8月の二回にわたってお話をお聞きしました。
略 歴
1948年、愛媛県生まれ。現在名城大学農・植物保全学研究室講師。
植物分類学、民族植物学専攻。
特にツバキ科の分類や茶花の研究が専門。
著書:
『茶経詳解』(共著)
『茶大百科』(共著)他